船舶用 ledライト選定で失敗しない為の注意点と4つのおすすめ用品とは?

LED作業灯 漁船点灯写真
2026.07 UPDATE:最新の塩害・電蝕・振動対策の事実を反映

カテゴリ:船舶・ボート / LED作業灯

Contents

船舶用 ledライト選定で失敗しない為の注意点と4つのおすすめ用品とは?

LED作業灯は漁船などの船舶でもご利用頂いており、「今までのライトより、かなり明るくなった」と驚かれる方も多くおります。漁船でお使いのお客様ですと、船一隻に10個以上作業灯をお取付になるお客様もおられます。

一方で、海ならではの問題や船に搭載した機器との相性にも注意が必要です。この記事では、実際の設置事例と併せて、失敗しない選び方・対策・おすすめ用品をまとめます。

この記事について
NLAセレクトは2014年からLED作業灯を専門に販売しております。漁船でお使いのお客様の中には、船一隻に10個以上の作業灯をお取付になる方もおられ、船舶・海沿いでの設置事例を数多く扱ってまいりました。この記事は、その現場で頂いたご相談(無線・魚探へのノイズ、潮風によるステーの錆び、ボルト部の割れ等)と対策を整理したものです。
この記事でわかること
船舶での無線・魚探へのノイズ対策
ステーの錆び対策(SUS316の実測)
電蝕・塗装剥がれ・ボルト割れの対策
船舶での48W作業灯の設置事例
船舶でのW数の目安
海で役立つおすすめ4アイテム
船舶での作業灯選び、こんなお悩みはありませんか?
  • ❓ 作業灯を点けると魚探や無線にノイズが入る
  • 潮風でステー(金具)が錆びるのを防ぎたい
  • ❓ 1年ほどでボルト部が割れた・塗装が剥がれた
  • ❓ 漁船・ボートにどのW数が合うのか分からない
  • ❓ 既に使っている作業灯をそのまま海で活かしたい

この記事では、船舶での作業灯使用で特に相談の多い「ノイズ」「錆び」を軸に、電蝕・塗装剥がれ対策、実際の設置事例、おすすめ用品までを解説します。

まず結論:船舶で失敗しない2つの注意点

  1. 無線や魚群探知機との併用(ノイズの影響)
  2. 作業灯のステーの錆び

船舶での作業灯のご使用に関しては、船舶無線や魚群探知機などへのノイズの影響と、海での使用による作業灯を固定するステンレス部分の錆び付きが、注意して頂きたい2つのポイントです。

注意点① 作業灯のノイズ対策(無線/魚探)

Q:無線や魚探って作業灯と関係ある?
A:作業灯使用時に発生する電磁波により、無線機器や魚群探知機にノイズが入る可能性がある。

ノイズ問題が起きる理由(ここが落とし穴)

ノイズ対策をうたっていても、作業灯本体に専用パーツを取り付ける等、生産者側で根本的な対策をしていない場合、ノイズが発生する事が多々あります(当店でもご相談を受けております)。
漁船・船舶に限らず、トラックや重機などでも「急に無線の調子が悪くなった」「ラジオが聞けなくなる…」という問題で、作業灯が原因になっている場合もあります。

既にお使いの作業灯のノイズ改善策は、下記記事にまとめています。

漁船・魚群探知機ノイズ

LED作業灯のノイズ発生でお困りの際に読んで欲しい対策とは?

これから船舶に設置する場合:最初に決めるべきこと

無線機器や魚群探知機の有無などにより、どの様な作業灯やLED照明が最適かご判断頂けたらと思います。

NLAセレクトの「ノイズが出ない作業灯」に関して

ノイズが発生しない作業灯をお探しの際には、「どの様な理由でノイズが発生しないか」を説明している商品をお選び頂いた方が、作業灯選びに失敗せずにご使用頂けるかと思います。

漁船・魚群探知機ノイズ
作業灯が原因で魚群探知機にノイズが入っている状況です

また、作業灯の構造上、チップや基盤内の回路が複雑になりがちな作業灯ほど、ノイズの発生する可能性が高い商品となります。
ノイズの発生確率イメージ:15w作業灯 < 27w作業灯 < 48w作業灯

フェライトコアを装着する事で状況が改善される可能性も御座いますが、当店では作業灯の基盤にノイズの発生を防ぐためのパーツを取付けてノイズが発生しない様にカスタムしております。

48w作業灯の基盤写真
NLAセレクト48w作業灯の基盤の写真(最新モデルは更に改良)

注意点② ステーの錆び対策(SUSテスト)

Q:ステーはなんで錆びる?鉄を使ってる?
A:ステンレスにも種類があり、コスト/加工性/錆び耐性が異なる。錆を絶対に防ぎたいなら「錆びに強いタイプ」がおすすめ。
補足:NLAセレクトの15w/27w/36w/48w付属ステーも一定の耐性があるものを採用。
海で一か月使用して錆びつき始めたステー

検査機関で「錆び付き具合」のテストを行いました

ステンレスにも種類があり、サビびやすいステンレスとサビに強いステンレスが存在します。
そのため当店でも、ステンレスごとにどのくらい錆つきの違いがあるか、自社テスト・第3者の検査機関へ独自に依頼して検査してみました。
検査機関でのテストは、サビをテストする炉の機械に作業灯のステーをセットし、168時間(7日間)サビが発生しやすい環境の中で行っています。

検査機関・作業灯ステーテスト

4つのステー(種類は3種類)でテストを行い、結果は以下の様になりました。

作業灯ステーSUS304 作業灯ステーSUS202 作業灯ステーSUS316

一つ目と三つ目に関してはパッと見た感じは大きな違いが無いのですが、細かな部分を見てみると…

SUS304(結果)

ワッシャー部分に若干ですがサビが発生しております

作業灯ステー錆びテスト

SUS316(結果)

検査機関で168時間の錆びのテストを行いましたが大きな変化はありませんでした

SUS316錆びテスト

それぞれのステーがどの様な物かと言いますと

  • 一つ目:SUS304ステー(NLAセレクトで2016.11頃から同梱しているステー)
  • 二つ目:一般的なステー(NLAセレクトで以前使用していたステー)
  • 三つ目:SUSステー(NLAセレクトで海仕様セットで同梱しているステー)

検査後の写真を見るとSUS304で問題無い様に感じられるかもしれません。サビが発生しにくい場所でのご使用や「ステーが錆びても全く問題ない」という場合は、特に気にせずお使い頂いて宜しいかと思います。
ただ、漁船など海でのご使用(加えて凍結防止剤をご使用する環境)では、長期的にみるとSUS316の方が安心してお使い頂けますので、ご使用状況に合わせてご判断ください。

なお、同梱するSUS316ステーはM8サイズです。M12のような厚みのあるステーはSUS316での製造が難しいため、M8での提供となります。

+耐久:ボルト部の割れ・塗装剥がれ(電蝕対策)

LED作業灯・電蝕破損

船舶などでLED作業灯をご使用頂く場合、ご使用期間が1年など一定期間経過したお客様より、
・作業灯のケース部分の塗装が剥がれる
・ステーを取り付ける部分(ボルトを通す部分)が割れた
と言ったお話を頂く事がありました。

この問題を防ぐ(発生するタイミングを出来るだけ遅らせる)為の方法として、
「2025年より海仕様のステーにゴムワッシャーを同梱しております」
ゴムワッシャーを作業灯とステーの間に挟む事で作業灯本体のアルミ合金とステンレスの直接の接触を防ぎ、作業灯のステーのボルトを通す箇所への海水の侵入も軽減致します。あわせて、本体とステーの間にゴムワッシャーを挟む事で、異種金属の接触と塩害によるステーの固着(かじり付き)も起こりにくくなります。

【ヒートシンクの寿命を延ばす対策】
「防食用塗料を作業灯設置前に塗布して頂く」
こちらの対応を行って頂く事で効果が期待できますので、作業灯等で長期間ご使用をお考えの場合にはお試し頂けたらと思います。

船舶でのW数の目安

船舶での作業灯選びで迷いやすいのが明るさ(W数)です。下記は当店の商品ページに掲載している「車両種別×W数」適合表のうち、船舶での目安を抜き出したものです(◎最適/〇適合/△取付場所により可)。用途に合わせてお選びください。

18W
船舶:〇 適合
  • 小型船・補助灯
  • 省電力で使いたい場合

※ 集魚灯(緑色LED)やエンジンルーム・船室のデッキライトは、作業灯とは別の照明が適します。それぞれの記事も参考にしてください(下記まとめ欄に関連記事があります)。

船舶でのLED作業灯の使用実例(48W)

ここからは48W作業灯の、船舶(漁船/ボート)でのご使用事例をピックアップしてご紹介します。

48w作業灯・船舶設置事例1(消灯→点灯)

船舶への作業灯設置写真 船舶への作業灯設置アップ写真 船舶にてLED作業灯の点灯写真 LED作業灯の船舶点灯写真
夜間点灯時はこの様な感じになります

48w作業灯・船舶夜間設置事例

船舶に48wLED作業灯を設置 48w作業灯を船に取り付けて実際に点灯 船舶に設置した作業灯を近くから撮影

48w作業灯・船舶設置事例2〜6

作業灯の船舶設置写真 船舶甲板・作業灯設置写真 作業灯取付写真 先程とは別の箇所にもう一つ設置 漁船ライト設置事例 漁船作業灯・昼間点灯写真

お客様のご感想

船舶での電流には限りがあります。本製品はLEDでバッテリーにやさしく、光力も素晴らしいです。夜間の操業など助かっています。

船内用照明としてのテープライトの活用

ここまで作業灯を中心に情報をお伝えしてきましたが、エンジンルームなどの限られたスペースでのご使用だと作業灯は使いづらいという事も有るかと思います。

その隙にはコンパクトで折り曲げたりする事も可能な【テープライト】のご使用が相性が良くおススメです。

テープライトを船舶のエンジンルームに取り付けた様子
補足:電球の様に発熱せずにご使用頂けるので、作業されている際に電球の様に「うっかり触れて火傷してしまった」といった恐れも無くお使い頂けます

テープライトの防水性能や活躍する場面については、下記の記事で詳しく解説しています。

商用車・テープライト活用事例

LEDテープライトの防水性と実際の活躍する4つの場面とは?

船舶で作業灯をご利用時におすすめの4アイテムのご紹介

船舶への作業灯設置写真、注意点をお伝えしてきましたが、海で作業灯を使用する際の大まかなイメージは出来ましたでしょうか?
ここでは更に海で作業灯を使用する隙に役立つパーツをご紹介します。既に作業灯をお使いの場合でも、お使いの作業灯をそのまま活用できます。必要に応じて関連パーツをご活用ください。

1) 錆びないLED作業灯ステー(SUS316)

★船舶に設置した作業灯のステーが錆びずに利用可能!

お使いの作業灯ステーが錆びて固る…という隙におすすめです。ステンレスにも種類があり、海での使用に最適な錆びに強い性質を持ったSUS316のステーです。

海仕様ステー(ゴムワッシャー同梱仕様)
商品をチェックしてみる

2) 防水仕様LEDテープライト

★設置場所を気にせずに利用可能なテープライト!

明るさは15w作業灯よりも明るく、ノイズも気にせずご利用可能です。屋外でも使用可能な防水仕様のLEDテープライトです。

実際の使用事例
夜間に漁船に設置したledテープライトを点灯した隙の様子。作業灯の明るさで表すと、1メートルのテープライトで15w作業灯と同程度となります。
漁船・夜間ledテープライト点灯の様子
商品をチェックしてみる

3) 作業灯設置用パイプブラケット

★作業灯を頻繁に微調整したい場合

作業灯は基本固定して使いますが、「機器に穴を開けたくない」「後から位置を微調整したい」場合に最適なのが作業灯用ブラケット。パイプ等に取り付ける隙に特におすすめです。

船舶48w作業灯・ブラケット設置事例
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4) 海仕様48W作業灯

ノイズレス仕様の48W作業灯に錆に強いSUS316がセットになった商品です。
最新モデルでは作業灯とステーの固着を防ぐ為にゴムワッシャーも同梱されております。

海仕様48W作業灯(ゴムワッシャー同梱仕様)
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よくある質問(FAQ)

海仕様のステーは何が違うの?
海仕様セットに同梱しているステーはSUS316(通常版はSUS304)です。SUS316はSUS304より耐塩害性に優れ、漁船や凍結防止剤を使う環境でも錆びにくい材質です。同梱するSUS316ステーはM8サイズで、M12のような厚手のステーはSUS316での製造が難しいためM8での提供となります。
本当に無線や魚探にノイズは入らないの?
当店の作業灯は基盤にノイズの発生を防ぐパーツを取り付けてカスタムしております。ただし配線経路やアースの取り方など船側の環境により影響が出る場合もあるため、付属のフェライトコアの装着もあわせてご確認ください。
ボルト部の割れや塗装剥がれは防げる?
2025年より海仕様のステーにゴムワッシャーを同梱しています。作業灯とステーの間に挟む事で、アルミ合金とステンレスの直接接触・海水の侵入を抑え、割れや固着(かじり付き)が起こりにくくなります。設置前の防食用塗料の塗布もあわせておすすめです。
船舶にはどのW数がいい?
当店の適合目安では船舶は27W・48Wが最適(◎)、18Wが適合(〇)です。前照灯や広範囲を照らすなら48W、電流に余裕のない船や補助灯には27W・18Wが選ばれています。

まとめ

  • ノイズ:無線・魚探があるなら、基盤で対策された作業灯+フェライトコアを
  • 錆び:漁船・凍結防止剤環境なら耐塩害性の高いSUS316ステーを
  • 耐久:ゴムワッシャーで固着・電蝕を抑え、防食塗料の塗布も有効

今回は船舶への作業灯設置に関するチェックポイント・実際の設置事例・サポートアイテムについてお伝えしました。
NLAセレクトをご利用のお客様で船舶に作業灯をご使用になられる場合、やはり48w作業灯が特に多くの方に支持されております(ノイズが発生しない+ステーが錆びに強い)。
既に作業灯をお持ちの場合でも、今回ご紹介した関連パーツなどを上手く活用して、夜間の船舶でのお仕事を便利にして頂けたらと思います。

漁船での前照灯・LED作業灯の選び方については、下記の記事も参考にしてください。

漁船・ledテープライト・作業灯設置時の様子

船の照明として役立つLED商品と活用事例6つのご紹介

LED作業灯の選び方|ワット数・用途・電源別に徹底解説