カテゴリ:船舶・ボート / LED作業灯
船の照明として役立つLED商品と活用事例のご紹介|漁船の作業灯・テープライト・集魚
漁船やボートの照明としてLED作業灯をご利用いただく際は、陸上とは違い「ノイズ(無線・魚群探知機への干渉)」と「海水によるサビ」への対策が欠かせません。この記事では、船の照明で失敗しない選び方の要点と、大型作業灯・テープライト・集魚まで、漁船で実際に使われているLED商品と設置事例をまとめました。
船の照明でLED作業灯を選ぶ際の注意点(ノイズ・サビ)
LED作業灯を選ぶ際、つい「とにかく安い物で大丈夫だろう」と考えてしまいがちですが、船の照明では本当にそれで良いのでしょうか。中国製品では特に価格と性能が深く関係しており、価格が安い場合は部品のコストを抑えていることが多く、海という過酷な環境ではその差が早期のトラブルとして表れることがあります。漁船・ボートでLED作業灯を使う場合は、次の2点に注意して商品を選ぶことをおすすめします。
注意点① ノイズ(無線・魚群探知機への干渉)
ノイズを抑えていない作業灯は、点灯時に発生する電磁波によって、無線機や魚群探知機にノイズが入る可能性があります。漁船・船舶では、これらの通信機器・計測機器を作業灯と同時に使うことが前提になるため、ノイズが出ない(ノイズレス)作業灯を選ぶことが、船の照明選びで最も重要なポイントの一つになります。
特に漁船でのLED作業灯は「無線」や「魚群探知機」に悪影響を及ぼす可能性が高いため、作業灯を選ぶ際にはノイズに対しての対策の有無を必ず確認しておくことをおすすめします。すでに作業灯をお持ちで、後からノイズにお困りになった場合は、設置位置を変えるなどの対策で症状が改善することもあります。詳しくは下記の記事にまとめています。
注意点② 海水によるサビ(取付ステーの材質)
作業灯を固定するステーの材質は、一般的にどのお店でもステンレスが使われます。ただステンレスにも種類があり、一部のステンレスでは、漁船での使用を開始してから1か月ほどでサビが出てしまうことがあります。ステーがサビ付くと、作業灯を交換する際に手間がかかるほか、周囲へのもらい錆の原因にもなります。
そのため、海仕様では耐サビ性の高いSUS316のステーを選ぶなどの対策が有効です。ステー材質ごとの検査結果や、海仕様の詳細(ゴムワッシャーによる固着・電蝕への対策を含む)は、下記の記事で解説しています。船舶用のライト選定を総合的に確認されたい場合は、こちらも合わせてご覧ください。
船でおすすめのLED商品 3種
使い勝手の良い48W作業灯は船舶でも人気ですが、この他に、船の照明をお探しのお客様からご要望が多いのが次の3種です。用途に合わせてお選びください。
大型LED作業灯
80〜240Wの大光量。マストや高い位置から広範囲を照射したい漁船に。
LEDテープライト
IP67防水。カット・折り曲げ可能で、作業灯が付けにくい狭所やエンジンルームに。
アダプタ一体型48W
電源一体で配線がすっきり。船上や岸壁で手軽に使いたい方に。
① 大型LED作業灯(一台で強力に照射)
作業灯一台で周囲を強力に照射する大型の作業灯です。NLAセレクトでは80W・120W・180W・240Wの4タイプをご用意しています。マストなど高い位置から広く照らしたい漁船で選ばれています。まずは各機種の明るさ(ルーメン)の目安をご確認ください。
船で最も人気の標準機は48W(3,200lm)ですが、船が大きい場合や、マストから広く照らしたい場合には大型の作業灯が選ばれます。参考までに、120W作業灯の主な仕様は以下のとおりです。
| 項目 | 120W作業灯の仕様 |
|---|---|
| 全光束(明るさ) | 8,400lm |
| 照射角度 | 60度 |
| 対応電圧 | 10V〜70V |
| 使用可能温度 | -45℃〜85℃ |
| 消費電流 | 6.58A(12V使用時)/3.15A(24V使用時) |
| 色温度 | 約6500K |
4m幅の船で、高さ約3mのマストに120W作業灯を設置し、48W作業灯3点と併用された事例もあります。船の大きさと照らしたい範囲に応じて、48Wと大型を組み合わせてお選びいただけます。
② LEDテープライト(設置場所を選ばない)
「LED作業灯は便利だけれど設置場所を選ぶ」という場合に便利なのがLEDテープライトです。特徴は、好きな長さでカットして使える点にあります。長すぎて不要になったテープも、専用のコネクタを取り付けることで再度利用できるため、無駄が非常に少ない商品です。
折り曲げての設置も可能なため、LED作業灯では付けにくい狭い場所にも這わせられます。IP67のため、漁船のデッキなど濡れる場所でもご使用いただけます。ただし、IP67は屋外で濡れても問題ないという基準であり、水中での使用には非対応です。また、1メートルタイプを短くカットして使う場合、切断面の防水性が低下するため、屋外では防水加工を行ってからご使用ください。
③ アダプタ一体型48W作業灯(電源が一体で取り回し良)

マキタ18V/14.4Vバッテリーにワンタッチで装着できる、電源一体型の48W作業灯です。アダプタと作業灯が一体になっているため配線の取り回しがよく、IP65防水・USB2口を備えます。別々に電源を用意する必要がなく、船上で手軽に使いたい場合や、岸壁での釣りの照明としても扱いやすい商品です。
- 配線をすっきりさせたい/電源を別に用意する手間を省きたい
- 船上や岸壁など、その場に応じて照らす位置を変えたい
テープライトの船内活用(エンジンルーム)

LEDテープライトは、船外だけでなくエンジンルームの照明としても選ばれています。船室や操舵室、前後方の照明はもちろんですが、隠れた人気の設置場所がこのエンジンルームです。
エンジンルームの照明が白熱電球の場合、点灯して熱くなった電球に接触してしまい、火傷をしてしまうことがあります。その点、テープライトは点灯しても火傷するような温度まで上がらないため、狭いエンジンルーム内でも安心して作業ができます。実際にお使いのお客様からも「白熱電球と違い熱を持たないので、火傷の心配なく作業できる」というご感想をいただいております。
船内・エンジンルームでテープライトが選ばれる理由
- 白熱電球と違い熱を持たないため、接触による火傷の心配がない
- 曲げて設置できるため、狭いエンジンルームや配線の隙間にも這わせられる
- ノイズが発生しないため、船内の通信機器・電子機器への干渉が起きにくい
- 明るさは18W作業灯くらい・消費電力は27W〜48W作業灯の中間程度で、狭所の常用に扱いやすい
白熱電球よりも明るく、熱による火傷の心配なく作業できる点が、エンジンルームでテープライトが選ばれる理由です。24V対応のため、船舶の電源環境でもそのままお使いいただけます。
岸壁の釣りで人気:緑色の集魚灯

集魚を目的にライトを使う場合は、岸壁(陸っぱり)からの釣りで人気です。緑色(500nm付近)の光は集魚に用いられ、堤防などからの夜釣りで活用されています。アジやサビキ釣りなどで、光に集まる魚の習性を利用する使い方です。
※ 船上での集魚灯の使用は、船が揺れることや、ポイントを移動するたびに設置し直しが必要になることから、扱いにくい面があります。集魚をお考えの場合は、まず岸壁での使用がおすすめです。緑色集魚灯の詳しい仕組み(なぜ500nmの光が集魚に効くのか)は下記の記事で解説しています。
なお、岸壁で電源をすっきり使いたい場合は、前述のアダプタ一体型48W作業灯のように電源が一体になった商品が、配線の取り回しの点で扱いやすくおすすめです。手元を広く照らす作業灯と、集魚用の緑色ライトを、用途に応じて使い分けていただけます。
漁船へのLED作業灯 設置事例
ここからは、漁船にNLAセレクトのLED作業灯を設置されたお客様の事例をご紹介します。実際の取り付け位置や照らし方の参考にしていただけたら幸いです。
設置事例1(48W・27Wの組み合わせ)
作業の中心となる前方には明るい48Wを、補助的に照らしたい方向には27Wを配置するなど、必要な明るさに合わせて機種を組み合わせています。
設置事例2(デッキ・前後方の照射)
漁船・船舶での設置は、船上部の四隅やマスト、デッキなど、必要な方向へ光を向けられる位置に取り付けられています。海仕様のステーやゴムワッシャーと合わせてご使用いただくことで、長期間の使用でも安心です。
作業灯用ブラケットの活用
作業灯は基本的に固定して使いますが、「機器に穴を開けたくない」「後から位置を微調整したい」という場合には、パイプ等に挟み込んで取り付けられるブラケットが便利です。船体を傷つけずに設置でき、取り付け位置の変更もしやすいため、船での設置に特におすすめです。作業灯用ブラケットの詳しい情報は下記の記事で紹介しています。
船の照明でよくある質問
まとめ
- ノイズ:無線・魚群探知機への干渉を避けるため、ノイズレス作業灯を選ぶ
- サビ:海水環境では耐サビ性の高いSUS316ステーなどで対策する
- 商品:大型作業灯(80〜240W)・テープライト(狭所/エンジンルーム)・アダプタ一体型48W(取り回し良)
- 集魚:船上より岸壁での緑色集魚灯が人気
今回は、漁船・船舶でのLED作業灯の選び方と、大型作業灯・テープライト・集魚まで、実際の設置事例と合わせてご紹介しました。船の照明は、ノイズと海水によるサビへの対策がポイントになります。あなたのご使用環境に合わせて、必要な明るさ・設置方法の商品をお選びいただけたらと思います。

















