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48W作業灯のLED作業灯のW数の表記と実際の消費電力の関係・使用期間を延ばす為の出力調整とは?
インターネット上でLED作業灯を探すと、「48W」「72W」「120W」といったW数の表記が並んでいます。しかし、実際に製品を購入し、テスターで消費電力を測定した結果、「表記のW数に達していない。これはインチキだ」と感じてしまう方が一定数存在します。
例えば、当店の主力製品である「48W作業灯」を12V環境で実測すると約2.88A、つまり約34.56Wという数値が出ます。これは当店では敢えて出力調整を行った結果の出力となります。
では何故NLAセレクトは「あえて出力を抑えているのか」。そして「なぜそれがプロの現場において唯一の正解なのか」。
本記事では、スペック表の数字の裏側にある物理的根拠と、失敗しない道具選びの基準を詳細に解説します。
1. LEDチップの「理論値」と「実効値」の乖離
まず、業界の慣習として「48W」という表記が何を指しているのかを整理する必要があります。これは「3WのLEDチップが16個搭載されている(3W × 16個 = 48W)」という、チップ自体の理論上の最大定格の合計です。
しかし、LEDチップはそのポテンシャルを100%引き出せば良いというものではありません。LEDは半導体であり、流す電流に比例して明るくなる一方で、ある一点を超えると「光」ではなく「熱」への変換効率が急激に高まる特性を持っています。
多くの「48W」製品において、実測値が表記を下回るのは、この「光と熱のバランス」を考慮した結果か、あるいは単に安価な回路を使っているかのどちらかです。プロが選ぶべきは、意図を持って出力をコントロールしている製品です。
2. 「72%の法則」:明るさと寿命の最適解
NLAセレクトが48W作業灯において、実効消費電力を約34.5W(理論値の約72%)に設定しているのには、明確な技術的エビデンスがあります。
効率の限界点(飽和点)
LEDチップに投入する電力を増やしていくと、明るさ(全光束)は上昇しますが、70%〜75%付近を境に明るさの伸びは鈍化します。自社テストの結果、出力を100%(48W)まで引き上げた状態と、72%(34.5W)の状態を比較しても、肉眼および照度計で感知できる明るさの差はほぼゼロであることが確認されています。
消えた28%の行方
無理に100%まで出力を上げた場合、残りの28%の電力はどこへ行くのでしょうか。それはすべて「熱」に変わります。
LEDにとって熱は最大の天敵です。基板温度が上昇すればするほど、LEDチップ自体の発光効率は低下し、周囲のコンデンサやはんだ接合部などの電子部品に致命的なダメージを与えます。
3. 熱管理(サーマルマネジメント)がプロの道具を決める
プロの現場、例えば建設機械や除雪機、夜間の船舶作業などでは、一度点灯すれば数時間から十数時間にわたり連続点灯されることが珍しくありません。
安価な「スペック重視」製品の末路
消費電力を最大値近くまで引き上げ、「実測48W!」と謳う製品は、わずか数十分で筐体温度が限界に達します。
- 熱ダレ:温度上昇により、数分後には保護回路が働いて暗くなる、あるいはチップが焼けて暗くなる。
- 早期故障:過度な熱負荷により、数ヶ月で球切れや内部ショート(基板焼損)を引き起こす。
NLAセレクトの「余力設計」
我々の設計思想は、「パーツに無理をさせない」ことです。出力を72%に抑えることで、十分な余裕を持たせています。
- 安定した光量:真夏の夜間作業やエンジン付近の高温環境下でも数年にわたって維持。
- 対応コストの削減:故障による現場の停止という実害(人件費)を最小化します。
4. 明るさの正体は「W数」ではなく「チップの質」
「W数が低いと、暗いのではないか?」という懸念も、本質的ではありません。 照明器具の性能は「どれだけ電気を食うか(W)」ではなく「どれだけ光を出すか(lm/W:発光効率)」で決まります。
W数が高い=明るいわけではありません。
「チップが16個だから48W」と表記し、他社の48Wと同じ明るさであるように見せかけながら、実際には安価で出力(明るさ)の低いLEDチップを使い、安さをアピールして販売している業者がいることも事実です。
安価な低効率チップを使い、無理やり高いW数を叩き出して「明るいように見せかけている」製品と、高品質な高効率チップを使い、少ない電力でスマートに最大光量を得る製品。プロが選ぶべきは、後者の「効率的な道具」であることは明白です。
5. 【重要】異常に安い製品がコストを削っている場所
製品選びにおいて、見た目だけで性能を判断するのは難しい部分もあります。しかし、作業灯を生産する際にも、材料費や検査費用、人件費などのコストが必ず発生するという「事実」を思い出してください。
異常に安いということは、コストに掛かる「何か」を削っていると考えるのが自然です。
- チップの選別コスト:品質のバラつきが大きい安価なロットを採用している。
- 回路保護の簡略化:ノイズ対策部品や、熱を逃がすための基板設計を簡素化している。
- 検査体制:出荷前の全数点灯テストや、防水・防振試験を省略している。
これらを知ることで、「安物買いの銭失い」を回避できる確率は大幅に上がります。
6. 結論:NLAセレクトが「現場の信頼」を優先する理由
「実効値が理論値より低いから不誠実だ」という考え方は、短期的な数値の満足には繋がりますが、現場での長期的な稼働には繋がりません。
我々が提供しているのは、数字の羅列ではなく「現場での稼働時間」と「信頼性」です。
12V環境で34.5W前後の出力。(48W作業灯の場合)
この数値こそが、明るさを犠牲にせず、製品寿命を最大化させる計算された黄金比です。
この事実を理解し、「長期間、故障なく、ノイズもなく使い続けたい」と願うプロフェッショナルの皆様にこそ、NLAセレクトの製品を手に取っていただきたいと考えています。
